外構工事と耐用年数・・・・失敗しない外構工事のすすめ④
外構工事を検討していて
どんな素材を使えば長持ちするのか知りたい!
どんなデザインをすれば見た目長持ちするのかを知りたい!
どんな素材は敬遠すべきなのか知りたい!
結局のところ何を使えばいいの?
いわゆる外構工事の大枠での
耐用年数という概念です。
本記事では20年という経験を経て見えてきた
オススメの素材やデザインをお伝えしたいと思います。
一番参考になるのは
以前少し触れたのですが
”古い住宅地を回ってみるという事”
何十年も時間を経たアウテリアが
今現在どの様に見えるかという事だと思うのです。
福岡でいえば宮脇檀さんが街並みを監修した
などは何度行っても
新しい気付きを与えてくれる街並みです。
細部を見ていくと
道路と敷地との繋がる
舗装部分には自然石を
隣地との境界部分には
自然石の間知石と生垣
宅地の中には既存の防風林の松をそのまま生かしたり
シンボルになるような樹木をアプローチに沿わせたり
それでいて素材・デザイン共にシンプルにまとまっている
アルミの様々な素材がごちゃごちゃしていない
10年前の流行り廃りで
デザインしていない綺麗な街並みです。
私自身の事で言いますと
過去に施工させて頂いた現場を
観に行ったりするのですが
その時の自分の精一杯が
本当に申し訳ないと思う現場も正直あります。
逆に
意図していない素材や樹種が
その家を特徴付けている場合もあるのです。
自然石の土留などは
時間が経てば経つ程おもむきを醸す素材です。
コンクリートブロックや塗装も悪くはないのですが
重厚感や高級感がやはり違うんですよね
それは印象としてこぼれ出る事だと思います。
床の素材も出来れば自然石
海外の物ばかりでなく
現場の近くで採れる自然石
福岡であれば宝満石
大分であれば日田石
鹿児島であれば溶岩石
山口は秋穂石などなど
後は主張しない素材として
舗装材でおすすめしている
透水インターロッキング
価格を抑えながら最低限のデザインをしてくれて
さらに雨水を地中に返すエコ素材です。
表面の質感も自然石に近くて良いです。
あとは植物なのですが
意外とよく使うモミジやヤマボウシはその後
剪定の方法もあるとは思うのですが
幹が太く枝も太くずんぐりむっくりに
なってしまう印象です
アオダモなどは成長も遅くスラッと大きくなる感じ
価格も他と比べて高いですが
コストパフォーマンスは良いですね
あとは意外とアオダモと同じトネリコ科の
半常緑樹のシマトネリコ
こいつは場所によっては危険な植物に分類されるのですが
意外と大きくなり樹幹が建物の
雰囲気を良くしたりもします。
巨大化するのでそこは自己責任で!
あとは
常緑樹のシラカシ・アラカシなどは
放っておいたら良い樹形を作ります。
これもベタですが意外とオススメ
基本は樹木も
近くの山に実際に自生するものが良いと思います。
(シマトネリコは海外の木です!これは結果的な事)
僕等の様な外部をデザインする者は
自分が仕事する近くの山くらい登っておくべきでしょうね
デザインは課題の解決だととらえています
ここでのデザインの課題は
”時間を経てより良くなる外観を創る”
事だと思います。
一過性の流行りで創る事では無いんですね
だから奥が深い
沢山現場を見て
沢山学び
それを伝え具現化していく
建物をより良く魅せる
その建物が街並みを形成するときに
外部と繋がりよりよく見える
より良い建物がより良い街並みを作り
それがひいては地価を上げていく
話を戻しますが
耐用年数を考えるとき
それは未来の景観を
同時に考えなくてはいけないという事だと思います。