HIRO 2012.02 of NEWS

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2012.02.27

何かが間違ってる・・・04

26日のサンデーモーニングでの事、「鎮守の森」を造って東北の津波の街を再生しようという宮脇先生の提言のお話が紹介された、同じ仕事に携わらせていただく者として至極当然で心打たれる。

氏の手法は若輩が紹介するまでも無く、植生を知り尽くした上で、瓦礫さえも受け入れて再生に一役かってもらうという鎮魂の念深く、また良い意味で合理的であり、理に叶った手法に感嘆した次第。

ふと、仙台地方で先祖から伝わり今でも数軒で守られている「イグネ」を思い起こした、正に輪廻転生、いま風に言えばサスティナブルな仕組みも合理化と都市化の波に翻弄されもう残す所も僅かであるが、世界遺産などでなくて良い、震災を経ていま「日本の文化遺産」として大切にしなければならぬと感じる。

聞き及んだ話の受け売りで恐縮だが、この場所よりも海側には居を構えてはならぬと言う、先人の教えの標があると聞いた。誤解を恐れずに言えば、被災された方々が大変お気の毒なのは当然であるが、それにもまして、ご先祖様の無念が如何ほども大きいか・・・と考えると言葉が無い。

宮脇先生の手法に感心、共感しながらも、岸井さんは冷静に現行法では瓦礫をも一緒に埋め立てての実行が難しいと解説された、真に正しく言われる通りである。

出来ないのである、それがルールであり現状であるのだが・・すかさず関口氏が「そんな馬鹿なこと・・」氏の悲しい位に乏しい知識には岸井さんもそれ以上の説明を止めざるをえなかった次第。

さりとて法は変えれば良い、資金は募れば良い・・・ただ不安を覚えるのは自然が待ってくれるだろうか?そして人は我慢出来るだろうか?と言う事、100m巾で高さ30mの「鎮守の森」が出来れば、どんなに堅牢なコンクリートの壁よりも永遠に鎮魂の礎として受け継がれると確信するが、瓦礫の中にエゴが混じらぬ事を願うばかり。

遠く離れた九州の地では有るが、やがて来る数千万本の苗の植樹に備えて基金を貯める準備を始めよう、

日々の小さな小さな積み重ねがいつか役に立つと信じつつ。

2012.02.22

何かが間違ってる・・・03

先日の新聞記事、市役所の一階フロアをリノベーションするという、
市役所が、議会棟が、警察が・・天神の真ん中に必要なのか?は誰も疑わない・・・何かが間違ってる、
博多と福岡を繋ぐ「幹」が無い、世界に誇れる「道」が無いと感じる、焦る。

昨夜、成田から霧の上海に遅く着いた、待っていてくれる仲間と市内で合流し深夜まで話し込んだ、

進まぬ復興、瓦礫処理に相変わらずの政治や景気、海外に住みつつも日本の心が嬉しい。

混沌、活気、がさつ、めちゃくちゃ…さりとて沢山の街路樹、公園も多い、そんな上海に通って早10年、

「豊かさとは」を疑う。

今年はフロリアードがオランダで開催される、10年に1度のランドスケープと園芸と環境のイベント、

次の世代や時代に形でメッセージを発信する最大のイベント・・・確かな「幹」だと実感する。
前回2002年に訪問して、10年に1度だから次は・・・恐ろしい年齢になると思うと人生に役立つのは最後か。

福岡に九州に日本で世代に引き継ぐ「証」が要る、造りたい、作らなければならぬとも思う。

正しい「公共工事」とは?と考える、天神や博多や北九州の電柱が街路樹に替わり、国体道路が石畳になる。
私利など軽く超えて、30年かけての「街」の「幹」造りがはじまったら・・・わくわくする。

警固公園をちょっといじるのもまあ悪くは無いが・・・志は大きくないとつまらない。

今日も雨模様の上海

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2012.02.19

何かが間違ってる・・・02

珍しく福岡市内が雪景色の静かな19日(日)の朝、サンデーモーニングで静岡県での瓦礫処理受け入れ反対の

映像が流れた、やっぱり…

涌井先生は誰も非難される事無く街路樹に例えて、「街に環境に樹木は欲しい、必要だとほぼ誰しもが言うが、

葉っぱが落ちると、たちまち苦情が出る」とお話しをされた、全く同感であり専門分野での例えに感謝。

本音と建前、詭弁、ふり…は通用しない、言い換えれば「論無き反対は罪」 「他人には迷惑掛けなくても黙って

いるだけでは罪」とも言えまいか?そう考えるとあらゆる社会の歪みも見えて来る。

他人事には正論を打つが身を切る話には無関心、反対では何一つ解決しない事だけははっきりして来た。

さて福岡県民、市民はどうしますか?瓦礫受け入れは?数値が低くても受け入れませんか?

消費税は?TPPは?沖縄の負担軽減受入れは?etc etc

目を覚ます最後のチャンスが来ているが・・

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2012.02.04

何かが間違ってる・・・01

朝、車でオフィスへ向う途中の事、僕の前を走っていた、とても丁寧で安全運転の車が信号がほぼ赤に変った交差点を静かに左折して行った・・・ふと、似たような事を思い出す。

神奈川では東北の瓦礫の受入れで紛糾していると聞く、過剰とも思える反対を叫ぶ(正にそう言う感じ)方達は

特別変わっている様に見えず、ごく普通の方達で、口では皆で協力して助け合いを・・と言うのだが。

福岡県は何をやっているのかな?瓦礫処理を率先して受けいれようじゃないか、と。

都合の悪い事は絶対に起こらない事、権利も物も有る事、安全も法もマナーも守られる事が前提に、言い換えれば何もしなくても上手く行く事が普通だという事が前提になっている人達に、消費税など無駄な時間を掛けずにさっさと上げれば良いのに・・・と思う、1ドルが90円を切っても国は滅ばなかった。

考え方が間違ってると思うのはどうやったら国民が納得するかなどを気にしている事だと思う、そんな暇が有ったら具体的な案の可能な限り多くの提示と、合わせて規制を取り除く作業、議論こそが重要なのに・・・と思う、

このままでは絶対に答えは出せない、つまりそれは恐らくこの国は再生出来ないという事を示している。

高速道路の真ん中の追い抜き車線を、丁寧で慎重な運転の軽自動車が100kmそこそこで延々と走り続けている国では何を提案しようが、何を言ってみたところで絶対に改革など出来る訳は無い。

今こそ全員にアメリカでも欧州でもいいから、2,3日間でも車の運転義務を課せば良い、勝手に自分達が一番正しく、我々こそが普通であると思っていた事の全てが根底から覆され、この世界一のクレーマー大国でも多少はまともな感覚を持つ人が増える筈・・・だと期待する。

樹木や植物が溢れる街並を創造する中で必ず対峙するのが役所であるが、普通の感覚がおかしい環境を考えると、歳のせいか彼らの言い分もわかる様になって来た。葉が落ちたら電話が来て、虫が居たら叫ばれ、樹木がうっかり成長でもしようものなら電気会社と一緒にチェーンソーのお世話になる。

何か間違っている・・・

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