藪柑子日和/やぶこうじびより
2014.09.25
苔と植栽と私 02
朝家を出ると肌寒くて、カーディガンを取りに帰りました。
季節の変わり目、皆さん風邪には気を付けましょうね(優しさ)
という訳で前回の続きです。
現場を見た後思うがままに線を引く・・・・・・・
なんて事は出来ずに(笑)試行錯誤で案を絞り出す
巨匠はデザインを一つ出して
「これがわからなければ買わなくて結構!」
とおっしゃるのでしょうが
どこの馬の骨の
ホネロック坂元は
恐る恐る2案出す(苦笑)
直線で構成した解りやすい デザイン案A(プラン真)
曲線で構成した柔らかな デザイン案B(プラン草)
そしてプレゼンへ
二つの案を見比べて、デザイン案B(プラン草)の柔らかさをクライアントさんに気に入って頂き
細部はブラッシュしたものの、基本案は崩れる事無くほぼ最初の提案のまま施工へと移りました。
そして現場に着手♫
中庭テラスに下地のコンクリートを打設し~
足元に安定感を持たせる為に、道路との境界部分にずらりと自然石を積み~
玄関のアプローチから中庭テラスの素材を豆砂利の洗出しで仕上げる
全体の素材を合わせて行く事で統一感を出します~~
中庭の屋根を少し越える様な植物(アオダモ)を選定し
道路からも中庭のアオダモの葉っぱが見えます~
景石を据え、当初のイメージ通り苔をせっせと貼っていきます~~
中央の中庭から道路側の中庭が窓越しに見えてます
室内から見ると玄関のアプローチは
室内に居ながら
庭を通っている様に見えます~~
ということは、当然二つの中庭は統一感が必要になる訳であります~~
真夏の雨に苦しめられながら
なんとか現場を完了する事ができました。
それでは
施工例をどうぞ”施工例はコチラ!”
2014.09.17
苔と植栽と私 01
ある日電話が掛かって来た。
「坂元さん好みの現場があるのですが・・・・・」
大抵こういう場合は本当に泣くぐらい面白い事が多いので(笑)
二つ返事で”NO!”と言いたい喉の奥を押し殺して現場に向かいました。
現場は北九州の戸畑
入り組んだ住宅地
道路と建物の距離は約1メートル内外と
境界と近接した現状
その分、中庭にスペースを確保した間取りになっておりました。
中庭・・・・・・・・・・
スペインで言うところの”パティオ”
”スペイン語で「裏庭」を意味し、食事や娯楽に供された屋外の空間であり、
住居に隣接していて舗装されていることが多い。”
うむう・・・・・・・・
眺める事が出来る程四季の変化があり
それでいて、テーブルを出して食事をするぐらい舗装もされている空間
私の頭の中ではしっとりとした苔に植物が生えているイメージが浮かび
それが離れない・・・・・・・・
ならそうしよう(笑)
と言うことでありのままの僕の頭の中を表現して見ることにしました。
さてどうなる事やら・・・・・・